下肢静脈瘤 セルフチェック

放っておくと危険!下肢静脈瘤の基礎知識

心臓から送り出される血液は、動脈を通って指先や足先に向かいます。末端まできた血液は、静脈を通って心臓に送り返されます。
脚のつま先まで来た血液は、ふくらはぎの筋肉を使って静脈を通り心臓に送り返されます。これをミルキングアクションといいます。 このとき、静脈には弁がついており、血液の逆流を防いでいます。
長時間立ったままの状態が続いたり、運動不足などのため、ふくらはぎの筋肉が十分に動かないと、脚の静脈の血流は滞り気味になります。この時、逆流を防ぐ弁に負担がかかり弁が十分に機能しなくなったり壊れたりしてしまいます。そうすると血液は逆流し、血液が静脈内に溜まる事で静脈が拡張し、瘤のように血管が浮き上がってきます。これが下肢静脈瘤です。

■下肢静脈瘤を放っておくと

長時間の立ち仕事をしたり、仕事が終わった後などは、脚が疲れ、むくんでいる状態になっています。<br> 「休めば治るだろう」と考える人がほとんどだと思いますが、毎日その状態が続き、脚のむくみや疲れが休んでも取れなくなったり、脚の痛みが続くようになると要注意です。
段々と脚の血管が目立ってきて、ぼこぼこと浮き上がり、症状が進行していくと湿疹が出たり、皮膚炎を起こすなどして皮膚が硬くなります。更には皮膚がただれを起こし潰瘍となってしまう可能性があります。
「もしかして下肢静脈瘤かも?」と思った方は、まずは病院に行ってください。
下肢静脈瘤は直接死につながる病気ではありませんが、症状がひどくなると治療が困難になり、脚の痛みに悩まされるなど日常生活に支障をきたします。

下肢静脈瘤になりやすい人

■男性よりも女性

女性は男性に比べて相対的に筋力が弱いため、日常的に体を動かすことが少ない女性の場合、静脈瘤にかかりやすいといわれています。

■長時間同じ姿勢のまま仕事をする人

長時間、立ったまま、または座ったままの状態が続く場合、脚の筋肉が使われる事が少ないために血液が心臓へと押し上げられないので、血液や体内の水分が脚に溜まりやすくなります。

■運動不足の人

脚の筋肉が使われる事が少ないので、必然的に下肢静脈瘤の症状は出易くなります。

■妊娠している人

妊娠をするとホルモンの影響で血管が拡張し静脈も広がります。そのとき脚の血行が良くない状態が続くと、静脈瘤になる可能性は高くなります。

その他、太っている人や糖尿病の人、年齢が高い人ほど下肢静脈瘤の症状がでる人が多いです。 家族で下肢静脈瘤になった人がいると遺伝的に同じ症状がでやすいといわれています。

あなたは大丈夫?下肢静脈瘤危険度チェック

下肢静脈瘤のチェック

下肢静脈瘤危険度チェックの判定ポイント

上記のセルフチェック表で「Yes」の数が多いほど、下肢静脈瘤である可能性が高いです。一度、病院で診察を受けることをおすすめします。
※上記チェック表の症状は、下肢静脈瘤以外の疾患からおこる場合がありますので、気になる症状がある場合はかかりつけの医師にご相談ください。

下肢静脈瘤を防ぐポイントと治療法

日常で気を付ける事

■足の血行を促す

日常の動作の中で足をよく動かし、足の血のめぐりをよくする事を意識しましょう。弾性ストッキングや、ふくらはぎの筋肉の動き(足のポンプ作用)をサポートするサポーターなどをつける事も、足の血行を促す工夫の一つです。

■足を心臓より高くする

家で休むときや夜寝るときには、クッションなどを使って足を心臓より高くすると、足の血液が心臓へ戻りやすくなります。
また、お風呂上りに、「足先 ➜ ふくらはぎ ➜ 太もも」の順番に足をやさしくマッサージすることもお勧めです。

■とにかく足を動かす

長時間の立ち仕事や運転をする時は、30分~1時間ごとに、足ふみ運動や屈伸運動、歩き回るなど、できるだけ足を動かす事をします。
横になることができる場合は、数分間、足を心臓より高くして血行を良くします。
足の血行をよくする事で、むくみや足の疲れを軽減する事ができます。

下肢静脈瘤になってしまったら?

■保存療法(圧迫療法)

医療用の弾性ストッキングや弾性包帯で下肢に適度な圧力を与えることで、下肢に余分な血液がたまることを予防し、下肢の深部にある静脈(深部静脈という下肢静脈の本幹)への流れを助けます。
※弾性ストッキングなどによる圧迫療法は、あくまでも進行防止・現状維持が目的で、下肢静脈瘤そのものが治るわけではありません。しかし、下肢静脈瘤の治療上とても重要です。

■硬化療法

本来なら、手術で引き抜いたり縛ったりする静脈の中に硬化剤(薬剤)を注入し、静脈の内側の壁と壁をくっつけたり、血栓(血のかたまり)をつくり詰めてしまう方法です。軽度の静脈瘤には有効です。

■ストリッピング手術(静脈抜去手術)

下肢静脈瘤の根治的な治療法として古くから行われている手術で、弁不全をおこしている静脈を引き抜く手術です。病院により異なりますが、入院の場合(5~7日)は、全身麻酔あるいは下半身麻酔下で行います。
この方法は再発率が低く、一番確実な手術法です。ただしこの手術は、静脈を抜去しますので、まわりにある知覚神経にダメージを与えることがあり、注意が必要です。

■高位結さつ手術+硬化療法

静脈を引き抜くかわりに、弁不全をおこしている静脈と本幹(深部の静脈)の合流部を縛ったうえで、切り離してしまう手術法です。日帰り外来手術が可能で、最近では、硬化療法との併用が多く施行されています。

■レーザー治療・弁形成術・内視鏡使用の手術

下肢静脈瘤のなかでも、もっとも軽いタイプの網目状・くもの巣状とよばれる静脈瘤に適しています。 しかし、治療施設や症例数もまだ少ないことや日本人の肌に合わないといわれていることから、施行後に「火傷」のようになるケースもあるようです。
施行成績はまだ一定しておらず、安定までにまだ時間を要するようです。不全弁を作り直す弁形成術や血管内視鏡を使う手術も同様です。

■静脈内レーザー治療術(最新治療)

静脈内にレーザープローブを挿入し、静脈内側をレーザーで焼灼する高度で最新の手術方法です。

下肢静脈瘤に関するサイト

下肢静脈瘤について詳しく解説しているサイトをご紹介します。下肢静脈瘤が気になる方はぜひご覧ください。
下肢静脈瘤センター
下肢静脈瘤広報センター


下肢静脈瘤対策のサポートグッズ

■ラインサポーターふくらはぎ(メーカー:株式会社D&M)


下肢静脈瘤の予防にはふくらはぎの血行促進するサポーター 足首からひざに向かって段階的に圧迫力を変化させ、ふくらはぎの筋肉の動きを効率的にサポートするサポーターです。
ウェルネスケアスタッフがラインサポーターを体験した「スタッフ本音レポート」を公開しています。
サポーターを装着すると、「いつもより少し長く歩いてみよう」とか「休みの日は散歩しよう」など、足を動かそうとする意識がでてくる方もいるはずです。くれぐれも無理はせず、できる範囲で足を動かすことを意識しましょう。
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